「どうして看護師になったの?」とよく聞かれました。 私は双子なのですけど、生まれたとき、 「死んでしまうか、助かってもどこかに障害が残る」と 医師から言われたそうです。 昭和四十年代前半のある地方のことです。 幸いにも無事に大きくなったわけですが、 いつか小学生の頃より 自分が医学や看護の恩恵をうけたように、 今度は自分が 小児科の看護師になって、助ける側にまわりたい と思うようになりました。 中学生になっても、高校生になっても 私は小児科の看護師になるという気持ちは変わらなかったのです。